ご意見・ご要望・お問い合わせ

2022年3月2日

「おでかけ応援制度」改悪 再提案 石本議員が批判

2月22日 堺市議会= 質問する石本議員

 堺市議会本会議が2月22日に開かれ、日本共産党の石本京子市議が、「おでかけ応援制度」の改悪を狙った条例の一部改正案などについて質疑しました。

 永藤英機市長(大阪維新の会)は、昨年の12月議会に、同制度の後退を内容とする条例案を提出しましたが、維新を除く全会派の反対で否決。同市長が今回提出した条例案は、65~69歳の高齢者のうち、低所得に当たらない約7割を対象から外すという内容です。

 石本議員は「65歳以上の全ての高齢者が1回100円でバスと阪堺線を利用できる制度であり、永藤市長も同制度の拡充を公約に掲げていた。公約違反への市民の怒りが大きく広がった結果が12月議会の否決。堺市民の民意、強い意志の表れ」だと強調しました。

 所得が低い高齢者ほど外出の機会が少ないとの再提案理由に対しては、「逆に、日常的に外出する高齢者に影響がないとはいえない。日本の年金は非常に少なく、これに頼って生活はできない。非課税世帯でなくても、ありあまるお金があるのは1%ほどの高齢者しかない。理解できない」と述べました。

 「低所得の65~69歳に使いづらい思いを生じさせ、市民・高齢者の中に分断を持ち込むものだ」と指摘。「2カ月前に否決になったばかりで、再提出はあまりにも非常識。議会の議決を無視したやり方について大きな疑問が残る」と批判しました。

 

(「しんぶん赤旗」2022年3月2日 記事より転載)