2022年2月15日
「おでかけ応援制度」改悪案 維新・堺市長が再提出
議会
「おでかけ応援制度」改悪案 本会議で提案
堺市の永藤英機市長 (大阪維新の会)は、昨年12月に議会で否決された「おでかけ応援制度の改悪案」を一部修正しただけの改悪案を3月議会に提出しました。
同制度は65歳以上の市民が1回100円でバスと阪堺線を利用でき、高齢者の社会参加支援と公共交通の維持・活性化などに大いに役立っています。
市長は財政難を理由に、昨年12月議会に利用開始年齢を70歳へと後退させる条例案を提出。市民の反対も多く、「堺市のバス・公共交通を考える会」などが制度を守るため署名や宣伝に取り組み議会に働きかけ、同月本会議で、維新を除く全会派の反対で否決されました。ところが市長は今月7日、今度は65~70歳未満に所得制限を設ける改悪案をいきなり提出しました。
日本共産覚の石谷泰子市議は「永藤市長は2017年、19年の2回の市長選公約で同制度の『拡充』を掲げており、改悪案は公約違反そのもの。政治家としての資質が問われます」と指摘。「次の選挙で民意を問うべきものですが、否決されたのを直後の議会で再提出するのは常識では考えられません。少なくとも提案について記者会見で市長の口から説明をするべきです」と批判し、「まさに議会軽視、民意無視の乱暴な挑戦です。維新の横暴許さず、再び、改悪案を否決させるため日本共産党議員団は奮闘していきます」としています。
(「しんぶん赤旗」2022年2月11日付 記事より転載)