今年も、次々に台風が来ています。その被害は甚大です。政府は、軍事費を2倍にするより
台風対策にもっと力を注ぐべきです。
やっと朝夕は、涼しい風を感じられるようになりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
しばらくご無沙汰して申し訳ありませんでした。久しぶりに“私の部屋”のドアを開きます。どうぞ、お目通しよろしくお願いいたします。
さて、去る8月23日開会しました第3回定例市議会もいよいよ、9月30日をもって閉会です。今度の議会は、令和3年度(2021年度)の決算審査の議会です。永藤市長は、昨年“財政危機宣言”や“財政危機脱却プラン(案)”を出して、「堺市はお金がない」をアピールしました。が、今度は「大幅に改善」とのことでした。
国からの地方交付税が増え、市の税収入も思いのほか多かった。財政調整基金もマイナスどころか積み増しがあり、一般会計の実質収支額は71億7114万4千円の黒字です。
しかし、脱却プラン(案)は今後も実施とのことです。
コロナ禍の今、社会状況は、まだまだ厳しく、命と暮らしを守る市政の責任は重大です。
国や自治体が、財政を締め付けるのではなく、施策の拡充、中小企業への助成、雇用の拡大につながる施策を行うことで社会全体が回るのではないでしょうか。
高齢者や障害者の福祉施設、保育や学校教育にかかわる施策の拡充が経済活性化を呼ぶのではないでしょうか。
第3回定例市議会の報告をいたします。
私は、8月31日の大綱質疑に立ちました。内容の4項目は次の通りです。
1,統一協会について
日本共産党は、「世界平和統一家庭連合」という団体については、あえて「統一協会」と表記するものです。理由は、団体名を変えても中身は,「反共」と「日本国民から多額の献金をさせる。『集団結婚』などに象徴される人権侵害の団体であることに変わりない」からです。団体の内容が変わらないのに、名称を変えることは、本来認められないものですが、これを行った当時の下村文科相は、なぜ変更を認めたか。疑問に答えるべきであり、その責任が問われます。
堺市は、「ピースロード」や「純潔ラリー・マーチ」など、団体が開催するイベントの後援団体となったり、会場を有料で貸したりなど、協力してきたことがわかりました。「今後は、後援名義は承認しない。」というものの「遡っての取り消しはしない」と
います。が、政治家の関与については「個人の問題」としました。反社会的カルト集団として多くの国民に耐え難い苦しみを与え、犯罪の原因を作り出してきたものに対しこれからも厳しく見ていかなければなりません。しかし、大綱質疑でこれを取り上げたのは日本共産党だけでした。
引き続きこれまでの政治家のかかわりについて調査が行われなければなりません。
政権を担う自民党国会議員の多くが関与していた事実は、重く見なければなりません。
2.堺市立小・中学校におけるコロナ感染対策と教育条件の改善について
昨年の1学期と今年の1学期の感染者数を比べると。小学校は87人から2400人と約30倍。中学校は12倍。教職員も12倍増えています。学級閉鎖等の数は3~161へ約50倍に増えました。しかし、教育委員会は、「対策マニュアル」のマスクや手洗い、消毒等しかありません。私は、検査の実施や、次の施策実施を求めました。
「中学校の40人学級をあらため、少人数学級実施」をすること
小・中の教室は縦・横8m。64㎡同じ広さです。一人当たり1.6㎡。保育所の面積基準1.65㎡より狭いのです!35人学級なら1・8㎡となります。
全国では多くの実体が独自に実施を行っています。まず国の責任を問うのは当然ですが、堺市が独自に進めることも今必要ではないでしょうか。次に
「養護教諭(保健室の先生)を増やし衛生管理や感染対策の強化」等を行うこと
養護教諭は小学校では850人まで1人。中学校は800人まで1人です。これが国の基準です。この基準の緩和を求めました。調査したところ全国政令市のうち11市が独自に複数配置を行っています。堺市でも加配を行っていることがわかりました。
様々な理由をつけての加配も悪くはありませんが、国の基準を今後は、引き下げることが必要です。保健室は、子どもたちの、心と体の癒しの場です。
養護教諭が丁寧に子どもたちに対応することこそ大事です。さらに感染対策として検査や衛生管理、保険指導のさらなる強化となるのです。
3.地域コミュニティの場としての子ども食堂について
子育て施策の充実で有名な明石市の実施状況を紹介しました。明石市は毎年運転資金を年130万円。堺市は開設時に20万円。堺市が実施したアンケート調査の結果、現金支援を
求める声が多かったということです。この声にぜひ答えてほしいと要望しました。
子ども食堂が、地域コミュニティの場として存在することは、子どもたちだけでなく地域全体の活性化にもつながるもので、市のさらなる支援が必要です。
4.新型コロナウイルス対策についての要望
障害者施設、医療機関、保健所体制等の体制強化とあわせて人的支援、財政的支援などを要望しました。
共産党市議団は、これから来年度の予算要望を出します。住民福祉の増進を目指しこれからも頑張ります。ご支援よろしくお願いします。