2013年1月9日 913号


森議員 大綱質疑(代表質問)


 今年10月に「海とのふれあい広場」に海釣りテラスがオープンしました。

 かつて、共産党は堺第7―3区の埋め立て地の先端部を利用して、「海釣り公園」にしてほしいとの市民の声が寄せられ、議会でも取り上げたことがありました。 これとは今回は違う場所ですが、市民や親子連れがいつでも海釣りできる場所が実現しました。

 森議員は、臨海部の海辺を市民が親しめるとの観点で、堺市が7月に出された「堺臨海部再生・創造ビジョン」を今後どのように進めるのか質問しました。

 堺市は、「堺の臨海部は、『ものはじまりなんでも堺』の原点で、中世には『東洋のベニス』と称され、近代でも大浜や浜寺など東洋一のリゾート地として多くの人々が訪れた。高度経済成長期には、臨海工業地帯として関西圏全体の経済発展に大きく貢献してきたが、その一方で、海と触れ合える水辺がなくなり、市民にとっては、海が遠い存在となった。このことから、市民や来訪者が海を眺め、海と触れ合えるまちづくりを進めるため『堺臨海部再生・創造ビジョン』を策定し、堺市が主体となり、臨海部のまちづくりに取り組むとともに、国や大阪府にもまちづくりへの協力を積極的に働きかけている。」と答弁しました。

 さらに、森議員の質問に対して、堺市は、海釣りテラスでは、漁礁等の設置はできないが、護岸の構造を海水が行き来するようなスリット状にするなど魚介類が生息しやすい工夫をしていることや、「海釣りテラス」のオープンに際しては、稚魚の放流を行なっていることを明らかにしました。

 そして、森議員は、堺旧港や浜寺水路についても、より一層の整備を求めました。


 一昨年2010年11月に「百舌鳥・古市古墳群」が世界遺産暫定一覧表に記載され、現在、大阪府・堺市・羽曳野市・藤井寺市の4者でつくる「百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推進本部会議」を中心に作業が進められています。

 国内では、12件が暫定一覧表に記載され、登録に向けた競争が激しくなっているほか、世界的には遺産の登録件数が1000件に近づいている状況の中でユネスコでの審査も年々厳しくなっています。

 こうした状況の中での様々な課題と提案を森議員は行いました。

 1961年以降、泉北ニュータウン建設に先立つ発掘調査が実施され、須恵器窯を中心とする約400基の窯跡の他に、古墳群や集落跡も発見され、一大窯業生産地であったことが判明しました。

 須恵器は、朝鮮半島から新しく導入された焼成技術を使って、1000から1200度の高温で焼成された、灰色の堅緻で丈夫な硬質の土器です。須恵器2572点などが重要文化財として指定を受け、その一部は堺市立泉北すえむら資料館で展示されています。

須恵器と土師器


泉北すえむら資料館

(以上堺市ホームページから)

森議員が言及した課題と提案

●「陵墓」

 世界遺産登録する文化遺産は、国内において文化財保護法で保護されている必要があるとされてきたが、百舌鳥・古市古墳群の陵墓は、宮内庁の管轄管理で文化財保護法の管理外に置かれているが、このことは問題とならないか。

●「百舌鳥古墳群ガイダンス施設」

 仁徳陵古墳に隣接する大阪女子大学跡に百舌鳥古墳群ガイダンス施設を整備する予定となっているが、森議員は、古墳の大きさを実感できるとともに、当時の国づくりや巨大古墳がなぜ造営されたか学習できるような内容を求めました。

●「古墳の復元整備」

 堺市が管理する古墳でも古墳群の価値を理解してもらうため、葺石(ふきいし)や円筒埴輪など復元できないか。

●「須恵器」

 堺市は、百舌鳥古墳群が造営された同時期に作られた「須恵器」の一大生産地となっており、これを活かすことが必要ではないか。



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