政活費めぐる百条委 維新・小林議員 証言拒否繰り返す

印刷も配布もされていない議会報告のチラシに政務活動費を支出していた堺市の小林由佳(よしか)市議(38)=大阪維新の会=。なぜこのような事態になったのか。調査が進む中で疑惑はさらに深まっています。
小林氏をめぐっては、昨年9月、市民が2011~14年度の政務活動賀計1040万円の返還を求め、住民監査請求を提出しました。監査の結果、同額の返還命令が出され、市は携帯電話代約10万円を加えて小林氏に請求。小林氏は約416万円を返還しましたが、約634万円は異議申し立てをしています。

市長・小林市議を刑事告訴

市議会は真相を解明するため、百条委員会の設置案、竹山修身市長に刑事告訴するよう求める決議案を大阪維新以外の賛成多数で可決。小林氏と秘書だった黒瀬大市議(39)に対する問責決議案は全会一致で可決しました。今月に入り、竹山市長が詐欺罪などで大阪府警に提出していた告訴状が受理されています。
これまでの調査で、約4年間で計11回の印刷のうち10回が実態なし、配布は9回すべてに実態がないことがわかっています。
小林氏は、チラシの印刷・配布について「すべての工程を(黒瀬氏に)任せていた」と証言。黒瀬氏は、学生時代からの友人が経営する業者に印刷・配布を発注。業者は不動産関連の業務を行う会社で、印刷の機械も持っていませんでした。
そもそも、兵庫県西宮市に所在する業者が、どうやって堺市でチラシを配布するのかも不明です。

維新・小林議員 証言拒否繰り返す

「印刷の発注自体をしていなかったのではないか」との疑念が深まっています。
「真摯(しんし)に対応させていただきたい」。こう語っていた小林氏ですが、今月12日の証人尋問では、市長から刑事告訴されていることを理由に証言拒否を連発。そのうえ「記憶にない」などと繰り返し、核心都分は答えませんでした。
「なぜ印刷の機械も技術もない会社に発注したのか」「業者の選定理由は」「印刷の支出がないのに、配布のみ支出されている」など、疑惑は尽きません。

維新対応に批判  議会の責任で真相究明を

両氏を公認した大阪維新の対応にも批判の声が上がっています。
大阪維新は「両議員の責任を厳しく問う」とする問責決議に賛成したにもかかわらず、百条委員会の設置や証人尋問の全面公開には反対しました。「責任を問う」どころか擁護し続けています。
小林氏は”業者にだまされた。私は被害者だ”として、業者を刑事告訴したと主張。しかし、告訴状は昨年11月26日の全議員総会で受理されていないことが判明。現在も受理は確認されていません。
「この問題は、両氏が業者にだまされたものなのか、それとも両氏が業者と共謀して政務活動費を詐取したものなのか、この点が不明なままです」
日本共産党の岡井勤市議はこう指摘します。「疑惑を明らかにするのが議会の責務です。引き続き追及し、真相を解明できるよう頑張ります」

(しんぶん赤旗 2月18日転載)

カテゴリー: 市議会速報   パーマリンク