夫が行方不明 離婚は?

2014年1月31日 堺総合法律事務所 弁護士 辰巳 創史


再婚を考えているのですが,行方不明の夫と離婚できますか?
A
 2つ方法があります。
 一つは、離婚訴訟を提起して、勝訴判決を得る方法です。
 もう一つは、失踪宣告という手続きをとる方法です。
まず離婚訴訟ですが、通常、裁判で離婚を請求するためには、家庭裁判所での調停手続を経る必要があるのですが、夫が行方不明の場合は、調停をする必要はありません。
裁判で離婚する場合には、離婚事由が限定されていますが、配偶者の生死が3年以上不明であることは、民法が定める離婚事由に該当しますから、夫の生死が3年以上不明であることを裁判で証明することができれば、離婚することができます。
また、夫の行方はわからないが、生きていることは確実な場合や、生死不明が3年以内である場合でも、「悪意の遺棄」に該当する場合は、離婚することができます。正当な理由がないのに、夫が家出してしまって、生活費すら負担しない場合は、「悪意の遺棄」に当たる場合があります。
次に、失踪宣告という制度ですが、夫の生死が7年間不明の場合は、家庭裁判所に請求して、失踪宣告ができます。失踪宣告の効果は、生死不明から7年間経過したときに、死亡したものとみなされますので、その結果、婚姻関係が解消されます。ただし、この制度による場合は、死亡したものとみなされますので、相続など、夫の死亡にともなう効果が発生することに注意が必要です。
どのような手続をとるのか、なかなか判断が難しい場合もありますので、弁護士に相談することをお勧めします。
 
 

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